「電気」にはAC(交流)とDC(直流)があるのは御承知の通り。
今回、自作のためにあれこれ配線をいじっていて気が付いたのは、「なるほどACは偉い!?」ってこと。
どういうことかというと、ACには+-が無いのでコンセントの足を逆に差し込んでも大丈夫だということ。そんなこと気にしたこともなかったんだけど、つまり、一般の人が扱う「電気」としてはDCよりもACのほうが安全に扱えるということだ。
DCで+と-を逆に繋いだりすると大変なことになりかねない。通常プラスは赤いコード、マイナスは黒いコードと色分けして事故防止をはかっているが、配線が複雑になってくると段々ややこしくなってくる。頭の中では分かっているつもりでも、ついうっかり手のほうが先に動いて、「バチッ」とショートさせてしまったこともあった。幸いヒューズが飛んだだけで済んだ。
そのとき、なるほどだから世の中の「電気」ってACなんだ、と思った。ACは偉い。
ところが、ソーラー発電をしようとあれこれやっていると、意外と本来はDCで駆動する機器も多いことにも気付く。「ACアダプター」ってやつでDCに変換するのだ。結局、ソーラー発電でDCを発電し、インバーターでAC100Vに変換し、再びACアダプターによって使う機器に対応した電圧のDCに変換するという手順になる。
ACをDCに変換するのは比較的簡単だが、DCをわざわざACに変換しなくてはならないのは効率が悪いしコストがかかる。(インバーターの価格が高い)
でも、「電気」の質として考えると、本来DCのほうが優れているような気もする。電池として電気を貯えておけるのはDCだけ。ACはコンデンサーという電気部品に一時的に電気を貯えることはできるが、基本的には垂れ流し状態。ソーラーパネルが発電するのはDCだから、できればそのままDCとして利用できればインバーターを介さずに済む。
世間一般ではACのほうが偉いことになっているが、DCももっと再認識して見直されてもいいのではなかろうか?クローズドのシステムとして考えるならDCを発電したらDCのまま使ったほうが効率がいいに決まってる。
一部のカー用品だけではなくDC12Vで駆動できる機器がもう少し世の中に増えてくれるといいのになあ〜。