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iTunesでジャンルが勝手に日本語に

これ、昔からある仕様で、「JAZZ」が「ジャズ」に、「Rock」が「ロック」に勝手に書き換えられてしまいます。

歴史を振り返ると日本版iTuneストアが出来てからで、日本語表記に強制的に対応させるというコトらしいです。バージョンで言うとiTunes 7.6のときからです。

JAZZはJAZZなんで、ジャズじゃないですよね。

最初の頃は「情報を見る」(Macの場合)を開いて英語版にカスタマイズすることで解決できました。

その後、プログラムの中身を書き換えないといけなくなりました。
バージョンアップするたびにググってそのやり方を探して直す、ということをしていました。

だから、なるべくバージョンアップしたくないんです。

ソフトウェア・アップデートに催促されても「iTunes」だけはアップデートしないように注意していたんですが、、、昨年末、やってしまいました。

うっかりiTunesもアップデートしてしまい11.1になってしまいました。

で、やっぱりググってやりかたを確認しようとしたのですが、、、

なんと11.1からさらに仕様変更になり、プログラムファイル自体が開けないようになっていました。

ググっても古い情報と交錯して分かりにくいので、自分の備忘録的な意味も込めて最新のリンクを貼っておきます。

まず、こんなページを見つけました。
http://applech2.com/archives/33376454.html

このなかで色々議論されているんですが、
中程に良いスレ(905)を見つけまして、

そっちへ飛びました。

http://www1.axfc.net/uploader/so/3034315.ps

ここにあるファイルをダウンロードして、
本来のLocalizable.stringsと入れ替えてしまいます。

まず、Macの場合ですが、
iTunesのアプリを右クリックして「パッケージの内容を表示」させます。
Contents/Resources/Japanese.lproj
とフォルダを開いていくとLocalizable.stringsのファイルに辿り着きます。

上書きして新しいファイルと入れ替えると、ジャンルの表記が日本語になりません。

このファイル作っていただいた方に感謝いたします。

ただ、、
もし、試される方は自己責任でお願いいたします。

あけましておめでとうございます 2014

新年最初の更新ということで、あけましておめでとうございます。
今年は良い年になるといいな〜

去年も前半はまあまあだったんですが、後半失速しました(笑)
少なくとも去年よりは良い年になって欲しい、、、

今年の目標は、まずは生活を立て直すこと。
そして、新しいカメラが欲しい、、、
Canon EOS 5DmkIIIね。

頑張りましょう!
今年もよろしくお願いいたします。

多重露光でナイトシーンを演出する(マンションモデルルーム撮影編)

多重露光と書きましたが、、
正確には同ポジション(以下、同ポジ)で撮影された画像をレイヤーで重ねて合成するというテクニックを紹介します。

やり方自体はプロの現場では誰でもやっている当たり前のテクニッックなんですが、撮影、ライティング、画像処理といった側面から少し詳しく紹介していきます。

もしこれがオリジナリティの高い唯一無二のテクニックだったら仕事が殺到しているはずなんですが、いまのところそんな状況ではなく、

むしろヒマで、宝の持ち腐れ状態になっているので、この際、私が培ったノウハウを公に公開してしまおう、ということです。

作例はマンションのモデルルームの写真です。
完成写真。
_MG_2574mini1.jpg
Canon EOS 5DmkII  TS-E17mm F4L

綺麗ですね。
でも、この手の写真で私なんかよりもっと上手いカメラマンも沢山居ますから、むしろその方達のテクニックを盗みたいぐらいです、、、

あくまで、私なりのやり方ということで紹介していきます。

まず、この写真を見て、どうなってるのか考えてみてください。

大事なポイントは「ナイトシーン」であるということです。
ナイトシーンのライティングは昼間と考え方が全く変わります。

昼間のシーンでは外から太陽光が入ってくる事を想定して窓外を明るく飛ばします。
その光りが室内にも柔らかく拡散して、部屋全体が明るくなっている様子を演出します。
あくまで自然な感じのライティングを心がけ、意図的に明るくするようなライティングは避けるようにします。

それに対し、夜間の写真はもし照明がなかったら真っ暗な状態であるというのがデフォルトです。そこに照明の光が加わって部分的に明るく照らされていきますので、人工的で意図的なライティングでもO.K.です。
実際にある照明だけでは思った通りにならないことも多く、
そこで、いかにもありそうな光りをいくつかの場所に加えていきます。

もうひとつのポイントはライティングのための照明機材をどこに置くかという問題です。

このときのレンズは35mmフルサイズで17mmという超広角レンズです。
部屋のほとんどが写っているので思った場所にライトを置くことが出来ません。

フイルムの時代はもっと大変で、カメラから見て死角になる場所にライトを仕込んだり、複雑な手順を踏んでからの多重露光などしていたはずです。
あとは、グラデーションのついたNDフィルターを部分的に入れたり、なんてことも考えられますね。

デジタルになってからは、同ポジでいくつかのカットを撮っておけば後で合成が出来るという発想に至り、
実際にはライトやライトスタンドが写っていても、別カットと合成する事で分からなくする事が出来るようになりました。

では、手順を追ってレイヤーごとに解説していきましょう。

写真1
_MG_2574mini2.jpg
まず、レイヤーの一番下、ベースになる背景です。

この部屋にある照明だけで撮っています。
見た目の印象はもっと明るく、素敵な照明のある高級感のあるリビングルームなのですが、
人の目は脳内で勝手に光りのバランスを変換して良い印象で記憶しますので、
実際には、カメラの冷徹で客観的なまなざしでそのまま撮るとこんな感じです。

天井のシャンデリア光が部屋全体を照射しているのでフラットな光質になってしまいます。

露出を開けていくと明るい印象になりますが、ここではあえてアンダー目の写真を使います。
(右の足下を照らすフットライトが一番明るいので、それに会わせた露出です)

これにライトを加えた写真を同ポジで重ねていきます。

写真2

_MG_2574mini3.jpg
次に撮影したカット。
リビング上のシャンデリア、ダウンライト、右下の足下光、など主要な光りはOFFにします。

ソファー脇にあるスタンドライトがソファーを照明しているような光を意図的に作ります。
見ての通り人物がライトスタンドを持ち上げてスポットライトを当てています。
こんな風に人物やライトが写ってしまってもいいんです。
レイヤーで重ねた時に、黒く塗りつぶすか、消しゴムで消してしまいます。
この「後で消せる」ということがどれだけ撮影方法やライティングに革命をもたらしたか計り知れません。

ドラマチッックな印象を与えるためには、やはり逆光気味の光りでなくてはならないので、このようにフレームインする場所にライトを置かざるを得ません。カメラ側から順光で光りを当てても面白みは出ません。

写真3
_MG_2574mini4.jpg
同じように、テーブルだけ照明します。
左側のライトスタンドやソファの部分はもう出来上がっ
たので、ここではOFFにして部屋全体を暗くしてテーブル部分だけが使えるようなカットであればO.K.です。
実はライトの光球が画面内にあるのですが、手をかざしてライトカットしています。手がフレームインしてますが暗くてほとんど分かりません。

狙いとしては天井にダウンライトかなにかがあり、テーブルを照射している印象を与えたかったのです。

写真4
_MG_2574mini5.jpg

最後は奥のほうのライティングです。
右奥の通路側からなので、機材は隠すことが出来ました。

それと、バランス的に弱かったキッチン上の間接光と、液晶テレビも明るくなるように、そこに露出を合わせていますので、タングステンライトの照明は少し押さえ気味にしています。
ですから、他の写真よりも露光時間は長めです。

こうして撮影された4枚の写真をレイヤーで重ねて合成します。
写真1が一番下になります。

Photoshop CS4以上のバージョンでは「レイヤーを自動整列…」という機能がありますので、すべてのレイヤーを選択して、「編集」メニューから「レイヤーを自動整列..」を選びます。
こうすると微妙にズレていてもピッタリ合わせてくれます。もっとも、暗部が多いとルックアップする情報量が少なくエラーになる場合もありますので、大型三脚を使いミラーアップし、直接カメラに手を触れずにシャッターを切ることが基本です。

レイヤーを重ねて行く時に、、ここがミソなのですが、、、
Screen072.jpg

「比較(明)」を使います。
そうすると明るい部分だけが反映されますので、写真1と比較して明るい部分は可視化され、写真1よりも暗い部分は不可視の状態になります。

ナイトシーンでは暗い状態が必ずあり、暗い状態から明るい部分を加算していくライティングをします。こうした状況では「比較(明)」を使うと簡単!というのはたぶん、プロの皆様なら常識的に知っている事だと思いますので「今さら」感ありますが、「へぇ〜」と思った方は是非使ってみてください。

マスクを使った合成作業など一切必要ないので、ただ、レイヤーを重ねるだけでO.K.です。

写真1に「比較(明)」で写真2を重ねた状態です。
Screen087.jpg
写真2にはライトや機材、人物が写っていましたがその部分は消しゴムで消すか、黒で塗りつぶします。完全に消えていなくても、写真1よりも暗い状態になっていれば重ねた時に見えなくなります。

同様に写真3、写真4と重ねて行けば完成です!
Photoshopでの合成処理で難しいところは一切ありません!
Screen071.jpg
最後にレンズフィルターとトーンカーブで調子を整えて完成です。今回はクールなトーンにしましたが、もっとアンバー系のウォームトーンにすることも出来ます。

で、
冒頭の完成写真の状態になるのですが、
実際のレイヤー付きの状態で確かめてみたいという方のためにファイルをダウンロードできるようにしました。
実際には2100万画素相当の巨大なファイルですが、小さくリサイズしたモノを置きました。

MG_2574.zip

是非、ご確認ください。

技術解説は以上になりますが、実際、一番難しいのはライティングの設計なんですよね。
部屋を目の前にしたとき、どこを明るくし、どこを暗くするか、、、、
その微妙な判断を誤ると、つまらない写真になってしまいます。

もちろん私自身にも言える事で、これからも精進していきたいと思っています。

是非是非!仕事のご用命はこちらのメールフォームからお問い合わせください。

 

もう速報というには遅いけど、Photoshop CCのこと

もう10日前のことになってしまいましたね。
5月7日、Adobe SystemsはPhotoshop CCを発表しました。
もちろんPhotoshopのみならず、他のソフトも含め従来のCreative SuiteからCreative Cloud(クリエイティブ・クラウド=CC)へと大きな変革がありました。

その日は私も渋谷の記者発表会場にいました。
なぜなら、それ関連の記事を書かなきゃならないお仕事があったからで、ブログなんか書いてる場合じゃありませんでした。

今、一段落したんで、速報的な記事は色々チェックできると思うんで、少し俯瞰して個人的感想など書いてみましょう。

その前に、リンクでいくつか紹介しておきます。

Photoshop CCって?てことが分かりやすく紹介しています。
Shuffle by COMMERCIAL PHOTO

まず、パッケージ版がなくなるってことです。
パッケージ版にこだわるならば今のうちにCS6を正規購入しておく事をお勧めします。時が経つにつれて手に入りにくくなる可能性があります。CS6に関しては機能面でのアップグレードはもうありませんが、OSへの対応等のサポートは継続するというアナウンスがありました。
(アカデミック版を通信講座学生扱いで購入するのがお得です。Extended版でMac、Win両方のシリアルが入っていますのでアップグレードするよりある意味お得です)

これからはダウンロード購入して自分のマシンにインストールする形になります。
その購入の方法は、やはり本家アドビのサイトを確認してください。

http://www.adobe.com/jp/ ←トップページ

キャンペーン情報

基本は月額5,000円で全てのソフトが使い放題になりますが、CS3〜5.5のバージョンを持っていれば初年度のみ月額3,000円で済みます。さらにCS6からの乗り換えなら初年度のみ月額2,200円とかなりお得です。これはクリエイティブ・スイート全体で所有していなくてもPhotoshop単体のみからの乗り換えでも適用されるみたいです。

また、Photoshopのみの単体サブスクリプションというコースもあります。
通常月額2,200円ですがCS3以上を所有で7月31日までのキャンペーン期間中なら初年度わずか月額1,000円でPhotoshopの最新版を使うことが出来るようになります。

このCC(クリエイティブ・クラウド)版は同時起動2台まで可能なので、ホントお得だと思います。

ただ、

ただ、、、

初年度は安く済むんですが、2年目からの事、さらにその先まで使い続けた場合の出費総額を考えると意見は分かれます。

ですが、従来のCSは18~24ヶ月ごとのバージョンアップだったのがCCではバージョンアップが早くなるようですから、アップグレード料金なしで、そのまま常に最新版を使えるのもメリットです。

結局、パッケージ版に固執しているとスキル的にも取り残されてしまいそうです。
プロとして仕事を続けていくならばCC版に乗り換えざるを得ないのかな?と思います。

じゃあ、最新の新機能はどうなのよ?って話ですよね。

これもまずは公式サイトで確認しましょう。
http://www.adobe.com/jp/products/photoshop.html

また、
Adobe の栃谷さんが公式ブログで語っていますので、覗いてみましょう。

Adobe 日本公式ブログ

動画もあります

AdobeではPhotoshop CCを「シャープな進化」と称しています。

「スマートシャープ」のアルゴリズムを見直し、さらに安定したシャープネスを掛けられるようになりました。また、拡大リサイズ時のアルゴリズムも進化し拡大しても従来よりも画質が落ちません。
こうしたことから「シャープな進化」と位置づけているんですが、この辺の機能は他で確認してもらえばいいんで、、

ここでは、個人的な一推し機能だけ紹介します。

それは新しいCamera Raw8とCamera Rawフィルターです。
この2つは関連機能なんでまとめて一つの機能と考えてもいいでしょう。

Camera Raw8の画期的な新機能はこれまでの「レンズ補正」のところで「手動」でパースを補正していたことを自動でワンクリックで補正できてしまうようになったことです。
これ、ホントに凄くて、どんだけ仕事の効率化に役立つ事か、、、

(と、思っていたらキャプチャーワンユーザーの知人からそんなの昔からあるよと言われて愕然としたんですが、、キャプチャーワン使っていないんで知らなかったんですが、これからCamera Rawの巻き返しという感じでCamera Raw推していきます)

もともとCamera RawはPhotoshopのプラグインとしてRAWデータを現像するのが役目でしたが、
色々機能が増えて、しまいにはPhotoshop本体にはない機能まで備えるようになりました。

どうやらCamera Rawの開発者は本体機能の開発者とは別に独自に動いているようで、独特の使い勝手を構築してきました。色温度という考え方で色補正ができたり、「補正ブラシ」の「自動マスク」なんて本体にはないけど優れた機能です。それに今回の新機能が加わったわけです。

このCamera RawがPhotoshopのフィルターとして組み込まれることになりました。

これは、何を意味するのでしょう?

単純に考えるとRAWデータ以外のJPGやTIFFのファイルでもCamera Rawウィンドウを使って調整ができるってことですが、実はそれだけではありません。

「画像をスマートオブジェクト化したうえで、Camera Rawフィルターを適用すると、スマートフィルターとしてCamera Rawのパラメータを保存しておけるようになる」というのがフィルターの一員になったことの意味であり、大きな変化です。
Camera Rawって上記のように何でもできるんで、そのパラメータを保持しながら再調整もできるようになると、調整レイヤーなんか使わない新しいPhotoshopワークフローが構築できる可能性が出てきます。

新機能である自動直立遠近補正(←私の勝手な命名)などCamera Raw独自の機能を使うためにCamera Rawフィルターを使う、というのは当たり前ですが、そうじゃなくても全ての補正をCamera Rawフィルターを通しておこなうことも「あり」だと思います。

そしてこの「Camera Rawフィルター」は32bit画像でも使えるんです。今まで32bitの階調を持つ画像って「トーンカーブ」すら使えなくて、ほとんど調整なんかできませんでした。これからは32bitの画像だろうと自在にコントロールできて、そのまま32bitで綺麗に調整された画像として保存しておけます。32bitのままの運用も増えてくる可能性があります。

もちろん 32bitから16bitあるいは8bitに変換する際に従来の「HDRトーン」に変わって「Camera Rawフィルター」でトーンマッピングをすることも可能になりました。従来の高コントラスト、高彩度で独特の HDR写真じゃなくて自然な写真の仕上がりを作る事ができるようになります。

今まで、RAW現像はカメラメーカー純正ソフトやキャプチャーワンなどサードパーティー製ソフトを使い、高度な編集だけPhotoshopで仕上げていた、、というフォトグラファーにとっては、Camera Rawって以外と馴染みがなかったかもしれません。

ですよね、
でも、

これからはPhotoshopのなかでCamera Rawが重要な役割を果たしていきますので、是非、勉強してCamera Rawを使いこなしていただきたいものです。

「Camera Rawフィルター」によって広がる可能性って、まだ未知の部分もあるけれど期待感の大きい新機能になるはずです。

長々とありがとうございました。