簡易ミニスタジオ、フォトキューブプロを使って靴を撮ってみよう。
今回チャレンジするのは、白バックで切り抜き用にも角版用にも使える写真。
単純な切り抜き写真ではなくて、床面の影を生かした所謂「影生き切り抜き」という少々難易度のある写真。
そのため、背景の白は完全に真っ白(255.255.255)な部分がなくてはいけないが、床面には商品の影が微妙についている、というところを目指してライティングを作っていく。
蛍光灯電球を使っている。
光りの方向性を明確にしたかったので左側の強いメインライト(25W×4灯)に対し、右側は控えめに1灯(25W)だけにした。天井灯(40W×2灯)も付いてるが被写体から距離が遠いので弱いベースライトの役目を果たしている。
左側のメインライトは商品よりも後ろに置き、かなり逆目から撃っている。
そうすることで背景の白を際立たせ、商品のメリハリも強調している。
背景に黒ケント紙を敷いているのが分かると思うが、
これは、靴の白っぽいビーズのデコレーションと白バックが溶け込まないようにするための細工だ。
これを後処理で白く塗りつぶしてしまう。
黒ケント紙が商品にくい込んでいないので、そんなに難しくはない。
Photoshopの「ブラシツール」で白を選択してぼかしながら塗りつぶしてもいいし、
逆に「消しゴムツール」で背景を白にして消していってもいい。
床の部分の自然な影は生かしています。
このブログの背景色は薄いグレーですが、白地にこの白い背景の写真を置くともっと透明感のある綺麗な写真に見えるはずです。
ところで、撮影したのはデジタル一眼レフではなく、普通のコンパクトデジカメです。
もちろんマニュアル設定が出来るカメラで、三脚に付けてスローシャッターで撮影しています。
さらに、もう1カット別のアングルのものを紹介しよう。
普通の商品カットならこんな置き方はしないでしょう。
変に奇抜なアングルや置き方を狙っても、かえって商品がよく分からなくなってしまう場合もあるからです。
ただし、説明のための商品カットではなくイメージとして捕らえるならばチャレンジする価値はある。
ハイヒールと言えば、ヒール。
ということで、ヒールがよくわかる置き方を探していたらこうなった。
さらにそれを強調するためにズームのワイド側で低いアングルで撮影してみました。
こちらは切り抜き用ではなく角版用で、ライティングのバランスも少し変えて、明暗差をつけています。