もう、2週間前になりますが、キャノン EOS 7Dが発表になりましたね。
発表と同時にブログで取り上げると、
新製品ニュース的にアクセスが増えるのですが、
アクセスカウンターが上がっても、その割にはアドセンスのクリックが増えるわけではない、
ということが、分かりましたので、(笑)
あえて静観しました。
いつも読んでいただいている方に読んでいただければいいや、
というスタンスですね。
で、このEOS 7Dの発表は個人的にはかなりの衝撃でした。
もう、これでキャノンへ行くしかないかな?
と、思いました。
僕はFUJIFILMのFinePix S5 Proを主に使っていますので、正確に言うとニコンユーザーというよりも、ニコンレンズユーザーといったほうが正しいかもしれません。
最近のニコンはどうしちゃったんでしょう?
完全にびびりですね。
怖くて画素数上げられないんでしょうか?
確かに、「画質は画素数で決まるんじゃない!」という意見も多くあります。
でもそうしたニコンユーザーの話をよく聞いてみると、最高級レンズを使っていたりしますんで、
レンズのシャープネス、解像感は確かにキャノンの比じゃないのかもしれません。
しかし、
最高機種(D3X)が買えない、、
最高級ニコンレンズが買えない、、
という場合は、どうしたらいいんでしょう??
ニコンさんはそれでも最上級機以外は1200万画素で充分!と思っているのでしょうか?
いくら、実質的な意味で「画質が良い」といっても、
印刷側からは数値上「解像度が足りていない」の一言です。
例えば、A4サイズの雑誌、あるいはカタログなどで、
見開きページ、つまりA3相当を撮ろうとすると、
350dpiの解像度換算で、
5787×4093ピクセルが必要になります。
デジカメの画素数でいうと、やはり2400万画素相当が必要なわけです。
確かに以前は1200万画素あれば充分、という時代もありました。
その頃は、まだ、大きな扱いのメインカットは4×5など大判フイルムを使っていましたので、
デジタルとフイルムの済み分けが出来ていたんです。
ほんの1、2年前までの話です。
ところが、今では全てのワークフローをデジタルで流して行きますので、
そこに一部だけフイルムが介在してくるとなると厄介で、デザイナーも、代理店の営業も、クライアントも、皆敬遠する雰囲気です。
こうした流れをニコンさんは理解されているのでしょうか?
その上で、
「プロならD3Xぐらい買えよ」という気持ちなんでしょうか?
いやいや、、
とても買えませんので、
キャノンに乗り換えたほうが良いんでしょうか?
それとも、とりあえずNikon D300sぐらいで我慢しながら、、
次に期待をかけるべきなのか、、?
もう一つキャノンのほうが優れていると思えるのがムービー機能です。
デジタル一眼でムービーといっても、つい数ヶ月前までは、
「EOS 5D Mk2のムービーって凄いらしいよ」
って、まるで人ごとのように言ってましたが、
現実に、今、ムービー撮影、編集の仕事もしている状況になってますので、
自分の仕事でも使えるか?という明確な基準で、スペックを見るようになりました。
僕が今手がけているのはWeb用のムービーで普通の小さな家庭用ビデオカメラを使って撮影しています。
詳しくは→こちら
で、どんなムービーを作っているかというと→オレンジページnet
スタンダードサイズですから640×480ピクセルで撮影、ネット上では480×360ピクセルサイズにリサイズしてアップしています。
これをもし、 Nikon D300sで撮影したら、どうなるんでしょう?
撮影サイズは640×424ピクセルって??
これって写真の3:2の撮像素子サイズの比率と同じってこと?
まあ、編集ソフト上で左右をカットするトリミングをして4:3の比率に出来なくはない?、と思うけど、、?
それとも「3:2の横長サイズのほうがワイド感があるから云々、、」
言って、納品仕様を変えてもらう?
まさかね、
現場の作業員(カメラマン)の都合で納品サイズ変えるわけにはいかないよね。
しかも24fps、つまり1秒間に24コマ、って、、?
フイルム映画じゃないんだから、、、
フイルム出身の本格的な人は24fpsのほうが使いやすいという意見もあるようです。
ニコンさんはこうした「本格的な」方に配慮して24fpsの仕様にしたのでしょうか?
そうじゃないとしたら、やっぱり
ただの、びびりですよね。
しっかりして欲しいですね。
はたして、これからニコンの逆襲はあるのでしょうか?
それとも、このままキャノンにやられっぱなしで衰退の一途を辿るのでしょうか?
変な意味での救いは、
今すぐデジカメを買い替えられるだけの資金的余裕すらない状況ですので、
しばらく見守ってみるしか、出来ないってことですが(笑)