3,980円のMacintosh

今、僕が使っているのはintel mac mini。
それまで使っていたPowerPC G4 AGP を娘に払い下げようと思い、いろいろと画策していた。

まず最初はモニターの問題。
理想は自分が新しいモニターを手に入れ、それまで使っていたモニターとセットで娘に明け渡すことだ。しかし、今はそんな状況ではない。

となると、少しでも安いモニターを中古で手に入れ娘用にすることだ。

そう思い、秋葉原で中古モニターを探したのは2ヶ月くらい前だっただろうか?

15インチで大体3000円ぐらいで手に入る事が分かったが、一応念のためMac専門店も覗いてみようと思い、立ち寄ったのがソフマップのMac中古館。

そこで出会ったのが、純正Apple Studio Display 15inchだ。
なんと980円!!

なぜ安いのかは、想像がつく。
ADCというMac専用のコネクタなので使える機種が限られているからだ。

でも大丈夫、ウチには友達からもらったADCタイプのビデオカードがあるから、と
喜んで買って帰って来た。

ところが、実際に繋げてみると、全く電源が入らない。
コネクタ自体はしっかり繋がっていても、電源が供給されていないという初歩的な事に気がついた。

なるほど、本体のマザーボードにADCへ電源を供給する機能があるかないかが重要な問題だったのだ。
うかつだった。

こうした場合にモニターへ電源を供給するアダプタがアップルから純正で発売されているのだが、1万円もするのだ。
これは馬鹿げている。

こうして980円のモニターは物置へと追いやられ計画は頓挫してしまった。

結局、再び中古のモニターを3000円程度の予算で買おうと思い仕事の帰りに秋葉原へ立ち寄ったのは先週のこと。
ところが、寄った時間が遅かったので多くの店が既に閉まっている。
とにかく予算は3000円程度、それ以上の出費はしないと決めていた。
どんどん店が閉まって行く中で焦りながら巡っていると、
とあるジャンク屋の店先にPowerPC G4 QuickSilverが置いてある。

あくまでジャンクとしてのケースの値段、ということで3000円。

中身の確認NG、返品も一切NGということだった。
HDDが無いという事以外は一切分からなかった。

僕が欲しいのはADCへ電源が供給出来るQuickSilverのマザーボードだ。

このジャンク品を買うというのは一種の賭けだ。
裏側を見ると普通にビデオカードが刺さっているので、マザーボードはあるらしい。
ACコネクタもあるので電源ユニットもありそうだ。

ところが店員に聞いても、中身は一切保証しないし、梱包もしないから、このまま持ち帰る人にかぎり販売するということだった。

意を決して購入した。

もしダメだったらただの粗大ゴミだ。

家へ帰って中を開けてみるとHDDが無いだけで殆ど揃っていた。
古いMacからHDDを移植し起動してみる。

うん、問題ない。 ラッキー!!
このマシンはG4 733MHzだった。

さらに、古いG4 AGPからCPU、メモリ、USB2.0カードなど必要なものを移植して完成したのがこの写真のセット。

でき上がったマシンのスペックはPowerPC G4 1.5GHz/メモリ1.12GB/HDD 200GB/CD-RW/VRAM 32MB/15inch TFT monitor である。

もう、必要充分なスペックである。

これで、しめて3,980円也。

 

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