破れ傘、カポックライティング

撮影の現場では白い発泡スチロールのボードをバウンス板として使っているのだが、なぜか皆、それをカポックと呼んでいる。由来は知らない。

そのカポックを天井バウンス板として使う簡単な方法を紹介しよう。

白ホリ貸しスタジオなどではトップライトが常備されていたりするが、倉庫のような建て込みスタジオやロケスタなどではトップライトをどうするかが課題になる。

トップライトを仕込むために時間がかかり過ぎていては全体の進行に影響してしまうので、手短に済ませる必要がある。

かといって、カサバン(傘にバウンス、という業界用語)だけでは面光源の面積としては物足りない、というときに思いついた。

まずは、それがどんなものなのか見ていただこう。

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スーパーブームに取り付けた3×6サイズのカポック、厚みは15mm。

通常、ライティング機材としてのカポックは20mm〜30mm厚のものを使う。スタジオなどにおいてあるカポックもそのぐらいの厚さだ。

それでは重過ぎるので日曜大工センターなどで15mm幅のものを購入しよう。

私が購入したところではチョー安くて340円だったが、大体7~800円以内で手に入れられるのではないだろうか。

では、材料の傘を用意しよう。

使い古しの安い普通の傘をバラして骨だけにして、柄のところは取ってしまう。

出来れば、違う径の柄も利用して継ぎ足し、なるべく距離が取れるようにしたい。

折角3×6サイズのカポックを利用するのに、カサと同じ程度の距離しか離せないのなら意味が半減するからだ。

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カポックのセンターを割り出し、そこに傘の柄を突き刺します。

骨の部分をカポックにプチプチと突き刺し、白パーマセルで補強しておきます。

 簡単!!これで出来上がり!

使うストロボによって傘穴の径が違うので、そこは注意して傘を選ぼう。

参考になりましたでしょうか?

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