FinePix S5Pro Sigma 10-20mm F4-5.6(20mmで使用)
f9.5 4〜6秒 ISO100 埼玉県川口市 戸田橋花火大会 2008年8月
ホントに久しぶりの撮影講座をアップします。
前のエントリーでご報告したように、今月はMac Fanの締め切りもないので、そのかわりこちらのブログでネタを一つ提供しましょう。
そう、夏と言えば花火ですね。
花火をキレイに撮るコツ、簡単な画像処理で花火を重ねていくテクニック、など紹介しましょう。
最近はデジカメの超高感度化が進んで、超高感度+手ブレ補正で手持ちスナップ感覚でも案外綺麗に写ります。
この時の注意点は、、
ストロボを使わないことです。
フルオート設定のままだと、暗いところでは自動的にストロボが発光してしまう場合がありますが、
ストロボはOFFにしておきましょう。
あくまでも高感度設定(ISO1600以上)にして手持ち(手ブレ補正ON)で頑張る!みたいな感じですね。
使うレンズにもよりますが1/8秒ぐらいのスローシャッターでブレずに撮れれば、大成功じゃないでしょうか?そこそこ綺麗に撮れるはずですよ。
ただ、ここからが本題です。
花火は打ち上げてから、爆発し、光が広がるまで数秒はかかりますので、
こうした光跡を捉えた大きな花火としてダイナミックに撮るには、やはり数秒以上の時間はシャッターが開いたままの状態にしなくてはいけません。
いくら手ブレ補正機能があっても、はるかに限界を超えてしまいますので、どうしても三脚が必要になります。
数秒間の露光をかけますので高感度設定では逆に明るくなりすぎますので感度設定はISO100~200ぐらいにしましょう。
カメラの設定もマニュアルです。
花火によって明るい花火、暗い花火と光量にかなり差がありますし、
そもそも、まだ花火が開く前の暗い夜空に向けてシャッターを切り始めますので、オート露出は使えないと思ってください。
花火を撮る時の露出は大体決まっています。
感度設定 ISO100~200 絞り f8~11 シャッタースピード 4~8秒
↑大体この範囲で決まり!です。
シャッターを切るタイミングは打ち上がって火の玉が上空へ登っていくときです。
シャッターが開いてから花火が爆発し、大きく広がっていくまでを捉えられれば大成功です。
その間、約4〜6秒ぐらいでしょうか?
複数の花火が開いてくれると画面が賑やかになって良いのですが、あまり多すぎてもわけわからなくなりますので、露光時間を長くすれば良いという単純なことでもありません。
冒頭の作例で紹介した写真は実は3枚の写真の合成です。
三脚を使っていますので、アングルは全く同じ状態(同ポジ=同ポジション)になっています。
この3枚をレイヤーとして重ねます。
Photoshop CS5でしたら3枚のレイヤーを全て選択し、「自動整列」を実行することで微妙なズレも修正することができますが、こういう暗い画面でサンプリングする要素が少ないとかえってエラーになることもあります。
理想は「自動整列」の機能を使わなくても最初からピッタリとフレームが一致するようにしっかりとした三脚に据えるのがよいでしょう。
さて、ここまで出来れば合成処理自体は超〜簡単です!
レイヤーの描画モードを「比較(明)」するだけです。
こうすると輝度の明るい部分だけが透過して見えてきます。
たったこれだけのことですから、超簡単。
これ知らないと合成処理がとんでもなく大変なことになります。