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なぜ、画素数が必要か?

って、ことをもう少し詳しく書いてみたいと思います。

以前の記事でちょこっとだけ話しましたが、→http://www.takezawa-lab.com/blog/2009/09/post_30.html

説明不足の点も多々あると思いますので、補足します。

実のところ、画素数は1200万画素もあれば、かなりの高画質で、充分とも言えるのですが、

我々のように仕事として写真に関わっていると、
単なる画質だけじゃない「事情」も出てくるわけです。

特に広告の場合、
必ず広告主=クライアントがいるわけですから、
我々はクライアントの意向に従って、チームで制作物を作っていきます。
その時、デジカメの画素数の少なさがチーム全体の足を引っ張ってはいけないですから。

A4見開き、つまりA3相当の写真を撮るとき、
1200万画素のカメラだけど、もの凄い良い画質だから実用上A3サイズに印刷しても問題ないです、、
などと、言い訳しながら撮るのは、もう止めにしたいんです。

実際、仕上がりに問題なければ問題ないんですが、

何かちょっとでも問題になった時、
例えそれが、印刷のせいだったり、デザイナーが拡大トリミングしたためだったり、カメラマンの責任じゃなかったとしても、
ちょっとでもネガティブ要因をかかえていると、ソコ突っ込まれますから。

実際の画質とか、写真としての質、よりも、計算上の解像度がきちんと出ていないと
何かあった時の弱みになってしまいます。

それは極力避けたい。
名実共に必要十分な解像度は持っていたい、。

よく、撮影の前に「このくらいのサイズで使う予定だけど、デジタルでも大丈夫?」
などと聞かれる事もあります。

僕なんかは、適当に、「少し拡大リサイズすれば大丈夫だと思うよ」とか、
「分割撮影して合成すればかなり大きいデータも作れるから」→参照

などと言って、なんとか受注する方向へ持っていくけど、

正直なカメラマンは「そのサイズですと1200万画素でも足りないです」と答えてしまい受注出来なかったケースも知っている。

まあ、
というわけで、
やはり、
画素数って重要なんだということを知って欲しくて、
こんなこと書きました。

本来なら、画質あっての画素数なんですが、
今の僕には画素数あっての画質です。

最近のサンディスクはキャノンと仲がいいのか?

サンディスクからエクストリームシリーズの最高峰、エクストリームプロが発表になった。

最高転送速度90MB/s、倍速表示でいうと600倍速という速さだそうな。

そんなに速くてどーするの?といった感がなくもないが、

憧れです。  サンディスク。

プロカメラマンなら、やっぱりサンディスクでしょ、!
と言いたいところだが、

貧乏な私はノーブランドの格安CFカードを使ってます。
おかげで、トラブル対処法も身につけました → 参考記事

でも、そろそろこんな貧乏生活からも抜け出したい!!
憧れのサンディスクカードが欲しい!

エクストリーム3ぐらいで充分なんですけど。

まあ、そんな個人的な事はさておき、
このエクストリームプロ、
UDMA6というバス規格になっているため、
使うカメラの側もUDAMA6の規格に適合したコントローラーを組み込んだスロットになっていなくてはなりません。

そこで、発表会場に登場したのがCanon EOS 7Dということらしいです。

発表会の様子を伝える伏見行介氏のブログ

EOS 7Dなら、このエクストリームプロとの組み合わせで最高のパフォーマンスを発揮出来るということらしい。

こうしたカードの開発では、当然ながらカメラメーカーと連携をとりながら、
また、
カメラメーカーもカードとの相性を考慮し、サンディスクなどと連携しながらカメラの開発を進めています。

カメラのカタログに、
1秒間に何コマの連写スピード、などと表記するのは、
基準となるCFカードとの組み合わせにより変ってくる場合もあります。

但し書きに「サンディスクエクストリーム○○を使用した場合、、」などと書かれている場合もあります。

昔は、
ニコンとサンディスク、仲がよくって

ニコンは必ずサンディスクの最高峰のカードを基準に、連写スピードを計っていたと思います。
サンディスクも特にニコンとは懇意にしていたようです。

その頃のキャノンはCFカードの転送スピードには特別な思い入れはなかったようで、平均的な転送スピードのカードを基準としていたと思います。

まあ、過去の事ですので、
なんか、そんな感じだったような、、、という記憶です。

もちろん、いまでもニコンとキャノン、どっちがどっちという話でもないと思いますが、

事実として、
エクストリームプロの発表会場では、
ニコンのカメラではなく、キャノンのカメラが使われた。

ということを、しっかりと受け止めておきたい。

なるほどねぇ、、
流れはやっぱり、、そっちか、、、

みたいな。

永遠のライバル?ニコン対キャノンの図式は崩れ去るのか?

もう、2週間前になりますが、キャノン EOS 7Dが発表になりましたね。

発表と同時にブログで取り上げると、
新製品ニュース的にアクセスが増えるのですが、
アクセスカウンターが上がっても、その割にはアドセンスのクリックが増えるわけではない、
ということが、分かりましたので、(笑)

あえて静観しました。

いつも読んでいただいている方に読んでいただければいいや、
というスタンスですね。

で、このEOS 7Dの発表は個人的にはかなりの衝撃でした。
もう、これでキャノンへ行くしかないかな?
と、思いました。

僕はFUJIFILMのFinePix S5 Proを主に使っていますので、正確に言うとニコンユーザーというよりも、ニコンレンズユーザーといったほうが正しいかもしれません。

最近のニコンはどうしちゃったんでしょう?
完全にびびりですね。
怖くて画素数上げられないんでしょうか?

確かに、「画質は画素数で決まるんじゃない!」という意見も多くあります。
でもそうしたニコンユーザーの話をよく聞いてみると、最高級レンズを使っていたりしますんで、
レンズのシャープネス、解像感は確かにキャノンの比じゃないのかもしれません。

しかし、
最高機種(D3X)が買えない、、
最高級ニコンレンズが買えない、、

という場合は、どうしたらいいんでしょう??

ニコンさんはそれでも最上級機以外は1200万画素で充分!と思っているのでしょうか?

いくら、実質的な意味で「画質が良い」といっても、
印刷側からは数値上「解像度が足りていない」の一言です。

例えば、A4サイズの雑誌、あるいはカタログなどで、
見開きページ、つまりA3相当を撮ろうとすると、
350dpiの解像度換算で、
5787×4093ピクセルが必要になります。

デジカメの画素数でいうと、やはり2400万画素相当が必要なわけです。

確かに以前は1200万画素あれば充分、という時代もありました。
その頃は、まだ、大きな扱いのメインカットは4×5など大判フイルムを使っていましたので、
デジタルとフイルムの済み分けが出来ていたんです。
ほんの1、2年前までの話です。

ところが、今では全てのワークフローをデジタルで流して行きますので、
そこに一部だけフイルムが介在してくるとなると厄介で、デザイナーも、代理店の営業も、クライアントも、皆敬遠する雰囲気です。

こうした流れをニコンさんは理解されているのでしょうか?
その上で、
「プロならD3Xぐらい買えよ」という気持ちなんでしょうか?

いやいや、、
とても買えませんので、
キャノンに乗り換えたほうが良いんでしょうか?
それとも、とりあえずNikon D300sぐらいで我慢しながら、、
次に期待をかけるべきなのか、、?

もう一つキャノンのほうが優れていると思えるのがムービー機能です。
デジタル一眼でムービーといっても、つい数ヶ月前までは、
「EOS 5D Mk2のムービーって凄いらしいよ」
って、まるで人ごとのように言ってましたが、

現実に、今、ムービー撮影、編集の仕事もしている状況になってますので、
自分の仕事でも使えるか?という明確な基準で、スペックを見るようになりました。

僕が今手がけているのはWeb用のムービーで普通の小さな家庭用ビデオカメラを使って撮影しています。
詳しくは→こちら

で、どんなムービーを作っているかというと→オレンジページnet

スタンダードサイズですから640×480ピクセルで撮影、ネット上では480×360ピクセルサイズにリサイズしてアップしています。

これをもし、 Nikon D300sで撮影したら、どうなるんでしょう?
撮影サイズは640×424ピクセルって??
これって写真の3:2の撮像素子サイズの比率と同じってこと?

まあ、編集ソフト上で左右をカットするトリミングをして4:3の比率に出来なくはない?、と思うけど、、?
それとも「3:2の横長サイズのほうがワイド感があるから云々、、」
言って、納品仕様を変えてもらう?
まさかね、
現場の作業員(カメラマン)の都合で納品サイズ変えるわけにはいかないよね。

しかも24fps、つまり1秒間に24コマ、って、、?
フイルム映画じゃないんだから、、、

フイルム出身の本格的な人は24fpsのほうが使いやすいという意見もあるようです。
ニコンさんはこうした「本格的な」方に配慮して24fpsの仕様にしたのでしょうか?

そうじゃないとしたら、やっぱり
ただの、びびりですよね。

しっかりして欲しいですね。

はたして、これからニコンの逆襲はあるのでしょうか?
それとも、このままキャノンにやられっぱなしで衰退の一途を辿るのでしょうか?

変な意味での救いは、
今すぐデジカメを買い替えられるだけの資金的余裕すらない状況ですので、
しばらく見守ってみるしか、出来ないってことですが(笑)