フォトキューブを使ってワインボトルを撮る

wine8069.jpgフォトキューブを使ったワインボトルのライティング。

ライティングのレベルとしては光り物だし、ちょっと上級かな?

ライトは蛍光灯電球を使います。

まず、写り込みを整理するためにライトを左サイドに固め、縦一直線に6灯のライトを繋ぎます。
下4灯は自作蛍光灯ライト

ワインボトルは肩のところで写り込みが途切れてしまうので、4灯では足りず、さらに上まで写り込みを伸ばしていくように、2灯を上に追加しています。

被写体に対し、ほぼ真横の位置から照明します。

カメラ側からの順光にすると被写体の色(特にラベル)は正確に出るものの、背景の白バックから離れてしまい、背景が暗くなります。

逆光ぎみにすると透明感は良く出るがラベルが暗くなってしまう。

ちょうどその中間のバランスになるようにほぼ真横の位置からライトを当てたわけです。

これが、フォトキューブではなくてもう少し広いスタジオだったら、商品用のライティングとは別に背景を明るくする為のライトも必要になります。

上の写真では6灯の光球がわかりますが、この状態ではハイライトが一定のフラットな線になりませんから、この6灯全体にさらにトレペを1枚かけて芯が出ないようにします。

そうすると、さらに柔らかい均一な光の美しいハイライトが表現出来ます。

 

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フォトキューブを使った商品撮影

オークション用の商品撮影をしたい方や、
プロカメラマンを起用しないで自社製品を撮影したい企業担当者向けのライティング講座です。

まず最初は普通に撮った場合の作例。

通常、デジカメの内蔵ストロボなどを使った手持ち撮影だとこうなりますよね。

yasai0007.jpg

これを、多少の機材と手間を惜しまなければ、プロ並みの写真にすることも可能です。
それを解説していきましょう。

最近はカメラ量販店でも簡易ミニスタジオが各種発売されていて、そんなに高価なものでもないので「物撮り」をする機会の多い方なら持っていて損は無いでしょうし、

Webショップなどを展開されている会社の方なら、必須のものと考えて、会社の経費で買ってくださいね(笑)。

私が使っているのはフォトキューブプロ(Photo Cube Pro)という少し大きめのドーム型簡易スタジオセット。
一回りサイズの小さいフォトキューブもあります。
簡易ミニスタジオは撮影したいモノのサイズや撮りたいアングルなどの使い勝手を考慮して選ぶといいでしょう。
(通常の斜俯瞰など一般的なアングルに対しては汎用性はありますが、上から見下ろすようなアングルには対応出来ないミニスタジオが多い。フォトキューブは置き方を変えれば真俯瞰も可能。)

さて、どんな機材が必要なのか並べてみました。

photocube8034.jpg

右上に折り畳んである黒い袋がフォトキューブ。広げるとかなり大きくなります。
蛍光灯電球とソケット、ライトスタンドや延長コード、クリップやテープ類などです。

また、撮影用に三脚は必須です。

こうした必要機材は撮るモノによって変わってきます。
ここでは前回紹介した自作蛍光灯ライトも使った作例を紹介します。

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自作蛍光灯ライト

DSCF8046.jpg今日は、自作の蛍光灯ライトを紹介します。
電球タイプの蛍光灯をソケットに取り付けて使います。

本体は何だと思いますか?

実はコレの本体部分は「ソーメンの入っていた木箱」なんです。

そう聞くと、あ、なるほどぉ〜って思うでしょう?

本当です。
ソーメンの木箱にモーガルソケットを取り付けて箱の中で配線してあります。

表面にアルミ板を貼り、バーンドアもアルミ板です。

このバーンドアがあることで写真のように自立することが出来ます。

バーンドアを閉じると、コンパクトに収納可能です。

25Wタイプの電球型蛍光灯を4灯取り付けると、計100W相当になりますから結構明るくなります。蛍光灯の100Wはタングステンに換算すると約400W相当の明るさと言えます。
ただ、
明るいからと言って人物撮影には適しません。
インバーター回路が入っていないので、1/60秒以上のシャッタースピードになるとフリッカーの影響で露出が不安定になります。
あくまでも物撮り用です。

この写真を見て真似してもらっても全然構わないですが、タングステン(白熱灯)で使うのはやめたほうがいいです。
消費電力や発熱などの問題で火災になる可能性もありますから、発熱の少ない蛍光灯専用と考えてください。
もちろん自己責任でお願いします。

また、
一般の電球タイプの蛍光灯はデーライトの色温度ではありませんので、ストロボ光などと混ぜて使うことはできません。
同じ蛍光灯でも写真用品として扱われていて「デーライト」の色温度に最適化されている場合のみストロボや太陽光とミックスして使うことが出来ます。

色温度やホワイトバランスの話はまた、別の機会に取り上げることとして、、

ここでは、早速、
この灯具を使った作例を見ていただきましょう。

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Hiroshi Takezawa Photograph's