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Mac Fan連載 デジタル一眼STEP by STEP〜2カメでライブを撮る

Mac Fan 7月号が発売されました。
私の連載「デジタル一眼 STEP by STEP」では先月からデジイチムービーを取り上げています。
今月は応用編ということで、2カメを使った撮影と編集を紹介していますが、
こちらのブログで少し補足しましょう。

ライブ映像を2台のカメラで撮影し、それを編集しているのですが、
通常、こうした編集をする場合、iMovieでは到底無理だろうと思われがちですが、
無理矢理やってしまいました(笑)

iMovieってビデオトラックは一つしか扱えませんよね?
私はiMovieを熟知しているわけではありませんので、もしかしたらもっと良い方法があるのかもしれませんが、

一つのビデオトラックに2台のカメラの映像を交互に入れ替えながら、音がズレないように目と耳で調整していくという、なんともアナログな作業をしました。

Final CutとかPremiereといったソフトは複数のビデオトラックを扱えますので、簡単なんですけどね。

誌面でも紹介されていますが、印刷上小さくなって分かりにくいと思いますので、
STEP3の1と2の図版を掲載しますね。

1.

最初に生かしたい音源の入っているムービーをプロジェクトに配置し、そのプロジェクト上で右クリックして「オーディオを切り離す」を選択します。
この「オーディオを切り離す」ことが出来るようになったのはiMovie09からだと思う。
iMovie08の時は「共有」メニューから「QuickTimeを使用して書き出す、、」を選択し、一旦AIFFの音声ファイルを作ってからそれをもう一度プロジェクトのオーディオトラックに配置するという手間があった。2.
imovieSnapz024.jpg

作業中のiMovie09です。
切り離された音源が紫色のオーディオトラックです。
使うオーディオトラックはこれ1本のみ。上のビデオトラックの基本は1カメの映像ですが所々に2カメの映像をインサートします。
予め音を聞き比べて、大体この辺と思ったところを入れていきますが、音と映像がズレますのでフレーム単位で微調整します。
デジタル編集なのに、この作業は目と耳が頼りのアナログ作業です。
しかもデジタル編集なのにノンリニアではなく頭からタイムラインを整えていくリニア編集です(笑)
カットインされた状態で上手く繋がったら、そこにディゾルブなどのトランジションを入れます。
そうすると、またズレますが5秒のトランジションの場合3秒ズレるとか規則性がありますからその分をカットします。慣れると苦にならなくなります。

さて、こうして出来上がった映像、是非是非ご覧ください。

 

これ、ウチの娘ですが、とても良い曲ですよ。

他にどんな曲があるの?って思ってくれたアナタ、
ちょうど良かった、ライブがありますよ!
明日と明後日2days!

6月1日は代々木Bogaloo、6月2日は新高円寺クラブライナーです。

地方在住だからとても無理!とおっしゃるアナタ、
ラジオ出演がありますからそちらでも他の曲聞けますよ。

6月7日(月)22:00〜22:30
すまいるFMという小さなコミュニティFM局の番組にゲスト出演します。

以下、詳細
【すまいるFMラジオ番組『今夜も同じ月の下で』】
放送日時:2010年6月7日(月)22:00−22:30
再放送日時:2010年6月12日(土)17:30−18:00
放送局:すまいるFM
パーソナリティ:宮崎奈穂子

※埼玉県朝霞市を中心とした
受信可能範囲地域では76.7MHzで
お聴きいただけます

※受信可能範囲地域外でも、
インターネットラジオ『サイマルラジオ』で
オンタイムでお聴きいただけます
www.simulradio.jp

※smileFM76.7「Podcast」で
翌日以降いつでも番組をお聴きいただけます
pod767.net

先日収録をしてきたようで、音源を2曲持っていったので流してくれると思います。
こちらの2曲もお勧めです。
オンタイムじゃなくてもPodcastで聞けるようですから是非聞いてみてください。

iMovieの話から娘の宣伝になってしまいましたが、
まあ、
これも親バカ、ということで、、、

で、再びMac Fanの話に戻しますが、
是非、アマゾンから買ってください。

知ってました?超巨大ファイルの扱いって、、

お久しぶりでございます。
ちょっと忙しい時期が続きまして、
納期の締め切りや、原稿の締め切りなどで、追いつめられていました(笑)

息抜きにブログの更新などもしたかったのですが、
いろんなとこから、そんな暇があったら早くデータちょうだい!とか、原稿どうなってるの?
などと突っ込みが入りそうで怖くて更新出来ませんでした。

ま、そんなわけでちょっと一段落したということですが、
今度は、これからの仕事の心配をしなくてはいけません。
12月は暇になりそうな気配が、、、
不景気の時って、12月後半はもう年末モードで仕事なかったりしますからね、、

で、それはさておき、、
最近関わっていた仕事で、今更ながら知った事というのがありましたので、それをご紹介します。

内容は、十数枚の写真を繋ぎ合わせてパノラマ写真を作り、超巨大なプリントとして出力するというものです。巨大プリントですから解像度そのものは70dpi程度でもいいよ、と言われていましたが、

それにしてもデカ過ぎる。
やってるうちにギガ越えのファイルになってしまいました。

まず最初に、こんなメーッセージをいただきました。

なるほど、そんな事もあるんだ、などと思っていたら、、
なんと、長辺3万ピクセルを超えるファイルはJPEGもPhotoshop形式も使えなくなります。

Dicomっていうファイル形式は聞いた事がありません。
超巨大ファイルになると保存出来るのは殆どTIFFだけの世界といっても過言ではありません。

TIFF形式はレイヤーもチャンネルやパスも保存出来るので、
制作途中のデータはレイヤーを含めて一旦保存することになりますが、
そうすると、益々データが巨大化していきます。

ついに、こんなメッセージが現れます。

Photoshop_bigfile03.png

このへんからちょっと心配になってきます。
大丈夫かなぁ?

intel Macmini Core2 Duo1.83GHz/メモリ2GB
というスペックでの作業は恐ろしく遅くなります。
でも驚いた事にクラッシュすることもなく、作業を続けられたのは幸いでした。

Macminiをメインマシンに使っているカメラマンってちょっと情けなくもありますが、この時程Macminiが頼もしく思えた事はありません。
これなら、現行のMacminiはCore2 Duo2.53GHz/メモリ4GBですから、もっと快適だろうと思います。
いやぁMacminiお薦めです。

で、そんなコトをしているうちに、
次の限界点も見えてきました。

Photoshop_bigfile04.png

つまり、一枚の画像ファイルは現行では4GBというのが限界のようです。
TIFF以外のファイル形式、Dicomとかビッグドキュメント形式とか汎用フォーマットというのはなんだかよくわかりません。
一般的に画像データとして認識出来るTIFF形式の限界は4GBまで、ということです。

こうなるとレイヤーなんか保存してる場合じゃありません。
レイヤーを統合して、
最終的に納品したデータは2.7GBになりました。

いやぁ、良い経験させてもらいました。
勉強になりました。

もう、滅多に無いと思うけど、、、

iMovieとGarageBandを使ってムービー編集をする

最近、iMovie’08とGarageBand’08を使ってムービー編集をしています。

一応、仕事です(笑)

Web用のムービー撮影と、その編集ですが、
今話題のデジタル一眼のムービー機能を使った撮影ではなくて、
昔ながらのminiDVテープを使った家庭用のビデオカメラで撮影しています。

企業のタイアップなので、クライアントさんや広告代理店も入った撮影ですが、
なにせ低予算のため、業務用機材レベルのクオリティは求められていません。

ま、そんな事情もあり本来本職ではない僕のところに仕事が来たという経緯もあるでしょう。
最初は撮影だけのつもりでしたが、仕事が無い昨今の状況を考えると、面倒でも編集までやらせてもらって少しでもプラスアルファのギャラ増になればと思い、全部やらせてもらう事にしました。

過去にはアナログ電子編集機の時代やAdobe Premiere(5.0の頃)を使った企業VPなどを編集した経験はありますので、なんとなく編集の流れは分かっています。

でも、その後ビデオの仕事に関わる機会も無くなり、ムービー編集ソフトを使う機会も無く、
そもそも現在のマシンで使えるPremiereもFinal Cutも持っていない状態になっていました。

そこで、当然の成り行きとして考えたのはMac標準でついてくるiMovieで編集してはどうか?ということ。

簡単なカット編集やワイプ、ディゾルブ程度は出来るはずと思い、
まだソフトを使った事も無いのに編集作業まで志願してしまいました。

無謀ですね。
でも、いつもこんなものです。
仕事上、必要に迫られて新しいアプリケーションソフトの使い方を覚えていくのです。

で、先月、撮影&編集まで無事こなして3本、納品しました。
今月もやります。

最近ではPhotoshopを開いているよりもiMovieを開いていることのほうが、多いような気もします。

さて、ここからが本題ですが、、

結論から言うと、iMovie、仕事でも充分使えます!
ただし、要求レベルが高いとプロ用ソフトじゃないと出来ない事も沢山ありますので、仕事次第ってところもあります。

iMovieの弱いところはビデオトラックやオーディオトラックを沢山作る事が出来ない点でしょう。
基本はA/Bロール編集です。
特に音の編集機能が弱くて、マイクによるアフレコかiTunesからBGMを乗せる程度でしょうか?
また、ビデオトラックとオーディオトラックを切り離して編集出来ない?みたいですね。

そこで、音に関してはGarageBandを使います。
こちらはオーディオトラックを沢山重ねる事も出来ますし、
各種エフェクターを使うことも出来ます。
例えばバスリダクションを使えば、収録時の低音ノイズを低減することも出来ます。

GaregeBand.jpg

上のキャプチャ画面を説明すると、
人の写らない画面でムービー編集したものに、人の話し声のオーディオトラックを重ねています。

これ、本来なら人が話している画像+音声に、別のビデオ画像をインサートする、という単純なやり方なんですが、
iMovieでそれをどうやって編集するのかわからず(もしくは出来ない?)
通常とは逆のやり方になりました。

それでも、GarageBandを利用する事で、オーディオトラックの編集がかなり出来ます。
細かく音量の調整をすることも可能になります。

本来の音楽ソフトとして全く使っていないのが可笑しいですが、、、

基本的な流れとしてはiMovieでビデオトラック重視のムービーを作り、それをGarageBandへ持っていき音の編集、調整をして出力、ということになります。

こうしてiMovie+GarageBandで通常レベルの編集ならかなり使えることが分かりました。
iMovieの色調補正、つまり業界用語で言うところのカラコレですが、これも普通に使えます。
また、出力可能なファイルの種類も豊富でMPEG4はじめかなりのファイル形式に対応しています。
ただ、WindowsMedia形式への書き出しはFlip4Macなどの有料プラグインをインストールしなければいけません。

さて、先日も収録して来たテープがありますので、
また、作業しなくては、、、、

トーンカーブで青空を強調する_Photoshop画像処理初級

すっかり暖かくなって、写真を撮りに行くには良い季節になりましたね。

しかし、晴れているようでも実際に写真に撮ってみると今ひとつイメージ通りの青い空にならなかったりすることも多いはず。
そんなときに覚えておいて損の無いPhotoshop Tipsを紹介しよう。

僕が日常的にやっている手法だが、
トーンカーブを調整して青空を強調する、というやり方だ。

最初に結論から言ってしまえば、
空だけを選択して、
R(レッド)チャンネルとG(グリーン)チャンネルを下げて青みを増量しよう、ということ。

なぜ、B(ブルー)チャンネルを上げないのか?という理由はお分かりですね。
例えば白く飛んでしまった空は255.255.255というRGB値になりますから、これ以上数値を上げて色味を調整することは不可能です。

ですから反対色の数値を下げることで結果的にターゲット色の色味を増量するというやり方になります。

それより、問題は空だけをどうやって選択するか?ということ。

これは絵柄に寄って千差万別。
単純に自動選択などで済んでしまう場合もある。
絵柄を見て、素早くやり方を判断出来るようになるにはそれなりの経験が必要だろう。

では、
作例写真を使って、もう少し詳しく解説しよう。

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