うさちゃん、、、

昨日、友達が山で遭難し、帰らぬ人となってしまった、、

うさちゃん、、

友達と呼べる程多くの付き合いがあったわけではないけれど、
やっぱり友達と呼ばせて欲しい、、

あの頃、僕たちはみんな同じ撮影現場で同じ釜の飯を食い、何ヶ月も過ごした。
あの頃、僕たちはみな仲間だった。

毎年恒例の、1月から3月にかけての長期の撮影現場。
そんなペースがずーっと続くのかと思われた

もう20年近く前の事である。
やがて、その仕事は無くなり、しょっちゅう会う事はなくなっていた。

その後、彼はもともと山岳のキャリアがあったので
山岳カメラマン、プロの山岳ガイドとして仕事をするようになる。

そういえば、うさちゃん、、
以前、山で死ぬということについて話してくれたことがあるよね。

登山中に遭難者の遺体を発見する事はよくあることらしいのだが、
例えばそれが7000mとか8000mとかになると、発見したからといってどうしてあげる事も出来ないんだそうだ、、、

そんな話だっただろうか?

あと、行方不明になってしまうと死亡証明が難しく保険がおりないとか、、、

内容は良く覚えていない、、

でも、その時思ったのは、うさちゃんのプロ意識の高さ。

コイツ腹括ってるな、と思った。

登山家として表に名前が出る事はないけれど、それがうさちゃんの仕事。
うさちゃんは本物のプロフェッショナルだったよ。

また、どこかで普通に会えるもんだとばかり思っていた。

そーか、南極を目指していたのか。。
じゃあ、南極から帰ってきたら昔の仲間で集まって飲みたかったね。

、、

まさか、こんな形で別れなければならなくなるなんて、
思っても見なかったよ。

ご冥福をお祈りいたします。

ついにキャノンユーザーに、、、

キャノンユーザーに戻ってきました。

かなり昔、Canon New F-1という銀塩一眼レフユーザーでしたので、それ以来、
10年振り?ぐらいで復帰しました。

EOS系は初めてです。

その昔、キャノンFDユーザーだった頃、ニコン大井町工場へ取材に行くのにわざわざ気を使って友人からニコンF4を借りた事もありました。

そうかと思えば先日はキャノンへ取材に行くのに、開き直ってニコン系のFinePix S5 Proをそのまま持っていきました。(内心ではかなり恐縮していたんですよ)

これで、晴れてニコン、キャノンどちらにもイイ顔できますね。

で、今日購入したのは、、、CANON EOS 5D Mk2、、、です。

最後の最後まで7Dか5DMk2かで迷いました。

7Dもかなり良いカメラです。


というのは、
7Dは5D Mk2に比べて後発のカメラですので、色々進化している点があるのです。
デュアルDIGIC4ということで、コア2Duoみたいなもんです、2つあるんですよ!
動画で60fps撮れるんですよ。
凄いなぁ。

7Dは下位機種なので小さくて軽いのかと思いきや、
5D Mk2よりも10g重いんです。
それだけ中身が濃いということです。

APS-Cサイズとはいえ1800万画素っていうところも遜色無く「使える」はずです。
実際の画質は自分で検証する機会はありませんでしたが、かなり期待値「大」でした。

でも、最後の最後にこだわったのは、、

フルサイズ、2000万画素超!!!

ここです。

いまのプロカメラマンにとって必要不可欠な条件!!

乗り遅れてはいけない、、という強迫観念、、、

もう、どうしょうもないです。

でも、まだキャノンレンズありません。
当面はFuji FinePix S5 Pro、Nikon D80、と併用しながら使っていきます。

今だったらレンズキットお得なんですが、、、



↑この、アマゾンバナーの値段、、日々変ります。
30万円切っていることが多いのでかなり、お得です。
付属の24-105mm F4Lの評判も良くて、買える人は羨ましいです。

でも、我が家にとって30万円コースは無理でした。

とりあえずボディだけ中古(アウトレット的な新古品)で買いました。

レンズと一緒に購入すると5%割引になるというキャンペーンがあったので、テキトーに安いレンズを1本買いました。
20万円近い金額ですから。5%割引ということはほぼ1万円安くなる計算です。
13.800円のレンズはプラス3,000円でサービスしたもらったようなものだと割り切りました。

中古扱いなのでメーカー保証は受けられず、そのかわりソフマップワランティで3年保証つけました。
デジカメ購入キャンペーンで4GBのCFカード1000円でつけてもらいました。

総額212,210円で、EOS 5D Mk2 Body、Lens EF28-105mm F4-5.6Zoom、4GB CFカード–トランセンド133倍速、3年間ソフマップ保証

という内容です。

そんなわけで、キャノン5D Mk2持ってます、とは言っても、、
まだ仕事で使えるレベルのレンズ持っていません。

機材レンタル費でレンズ借りられるなら明日からでも稼働させますが、、、
実際に仕事で稼働させるのはもう少し待ってください、、

それと、もう一つフルサイズにこだわったのは、、
将来的に使ってみたいEOSレンズがあったからです。



この、17mmのシフトレンズって、、、
どうなってるの?
これ、ヤバイっしょ。

モデルルームなどのインテリア撮影で4×5で65mmのレンズを使う機会が多い私にとって、
4×5がもうすでに過去のものとなりつつある現在は、

2000万画素超、フルサイズセンサー+17mmシフトレンズというのが、
来るべきスタンダードになりうるのではないかという予感、期待、懸念が同時に渦巻いています、、、

懸念というのは、
周りが皆そうなっているのに、自分だけが取り残されている状況になりたくない、、という懸念、、

(だから、今回の購入に踏みきった、、、)

期待というのは、
そのための第一歩として、
とりあえず2000万画素超、フルサイズのCanon EOS 5D Mk2を手にしておけば、
レンズはレンタルでも借りられる
という思いから、、、、

前回の記事で、
12月はヒマになるかも、、、なんて書いたが、
のほほんと
していられたのは数日だった、、、
レギュラーの連載以外の原稿の依頼もあり、
結局のところ

忙しいけど売上げはいまいち、、という状態が続きそうだ。

でも、
TS-E17mmシフトレンズに向けて頑張るぞ!

いつになくハイテンションな竹澤でした、、、、、

知ってました?超巨大ファイルの扱いって、、

お久しぶりでございます。
ちょっと忙しい時期が続きまして、
納期の締め切りや、原稿の締め切りなどで、追いつめられていました(笑)

息抜きにブログの更新などもしたかったのですが、
いろんなとこから、そんな暇があったら早くデータちょうだい!とか、原稿どうなってるの?
などと突っ込みが入りそうで怖くて更新出来ませんでした。

ま、そんなわけでちょっと一段落したということですが、
今度は、これからの仕事の心配をしなくてはいけません。
12月は暇になりそうな気配が、、、
不景気の時って、12月後半はもう年末モードで仕事なかったりしますからね、、

で、それはさておき、、
最近関わっていた仕事で、今更ながら知った事というのがありましたので、それをご紹介します。

内容は、十数枚の写真を繋ぎ合わせてパノラマ写真を作り、超巨大なプリントとして出力するというものです。巨大プリントですから解像度そのものは70dpi程度でもいいよ、と言われていましたが、

それにしてもデカ過ぎる。
やってるうちにギガ越えのファイルになってしまいました。

まず最初に、こんなメーッセージをいただきました。

なるほど、そんな事もあるんだ、などと思っていたら、、
なんと、長辺3万ピクセルを超えるファイルはJPEGもPhotoshop形式も使えなくなります。

Dicomっていうファイル形式は聞いた事がありません。
超巨大ファイルになると保存出来るのは殆どTIFFだけの世界といっても過言ではありません。

TIFF形式はレイヤーもチャンネルやパスも保存出来るので、
制作途中のデータはレイヤーを含めて一旦保存することになりますが、
そうすると、益々データが巨大化していきます。

ついに、こんなメッセージが現れます。

Photoshop_bigfile03.png

このへんからちょっと心配になってきます。
大丈夫かなぁ?

intel Macmini Core2 Duo1.83GHz/メモリ2GB
というスペックでの作業は恐ろしく遅くなります。
でも驚いた事にクラッシュすることもなく、作業を続けられたのは幸いでした。

Macminiをメインマシンに使っているカメラマンってちょっと情けなくもありますが、この時程Macminiが頼もしく思えた事はありません。
これなら、現行のMacminiはCore2 Duo2.53GHz/メモリ4GBですから、もっと快適だろうと思います。
いやぁMacminiお薦めです。

で、そんなコトをしているうちに、
次の限界点も見えてきました。

Photoshop_bigfile04.png

つまり、一枚の画像ファイルは現行では4GBというのが限界のようです。
TIFF以外のファイル形式、Dicomとかビッグドキュメント形式とか汎用フォーマットというのはなんだかよくわかりません。
一般的に画像データとして認識出来るTIFF形式の限界は4GBまで、ということです。

こうなるとレイヤーなんか保存してる場合じゃありません。
レイヤーを統合して、
最終的に納品したデータは2.7GBになりました。

いやぁ、良い経験させてもらいました。
勉強になりました。

もう、滅多に無いと思うけど、、、

なぜ、画素数が必要か?

って、ことをもう少し詳しく書いてみたいと思います。

以前の記事でちょこっとだけ話しましたが、→http://www.takezawa-lab.com/blog/2009/09/post_30.html

説明不足の点も多々あると思いますので、補足します。

実のところ、画素数は1200万画素もあれば、かなりの高画質で、充分とも言えるのですが、

我々のように仕事として写真に関わっていると、
単なる画質だけじゃない「事情」も出てくるわけです。

特に広告の場合、
必ず広告主=クライアントがいるわけですから、
我々はクライアントの意向に従って、チームで制作物を作っていきます。
その時、デジカメの画素数の少なさがチーム全体の足を引っ張ってはいけないですから。

A4見開き、つまりA3相当の写真を撮るとき、
1200万画素のカメラだけど、もの凄い良い画質だから実用上A3サイズに印刷しても問題ないです、、
などと、言い訳しながら撮るのは、もう止めにしたいんです。

実際、仕上がりに問題なければ問題ないんですが、

何かちょっとでも問題になった時、
例えそれが、印刷のせいだったり、デザイナーが拡大トリミングしたためだったり、カメラマンの責任じゃなかったとしても、
ちょっとでもネガティブ要因をかかえていると、ソコ突っ込まれますから。

実際の画質とか、写真としての質、よりも、計算上の解像度がきちんと出ていないと
何かあった時の弱みになってしまいます。

それは極力避けたい。
名実共に必要十分な解像度は持っていたい、。

よく、撮影の前に「このくらいのサイズで使う予定だけど、デジタルでも大丈夫?」
などと聞かれる事もあります。

僕なんかは、適当に、「少し拡大リサイズすれば大丈夫だと思うよ」とか、
「分割撮影して合成すればかなり大きいデータも作れるから」→参照

などと言って、なんとか受注する方向へ持っていくけど、

正直なカメラマンは「そのサイズですと1200万画素でも足りないです」と答えてしまい受注出来なかったケースも知っている。

まあ、
というわけで、
やはり、
画素数って重要なんだということを知って欲しくて、
こんなこと書きました。

本来なら、画質あっての画素数なんですが、
今の僕には画素数あっての画質です。

Hiroshi Takezawa Photograph's